より現実感を増して

発達するオンラインゲーム社会

発達を促したのは、最新ゲーム機本体

15年、つまり最低でも2000年代初期からバーチャルリアリティに関する技術革新は、停滞期へと突入してしまったということになる。そこから這い上がるように仮想現実サービスをもう少しで配信できるまでに開発が進められていたとするなら、時間的に見ればそこまで長くはないのかもしれません。無論研究していた側の人々にすれば、血の滲むような日々を過ごして、毎日解決することのない議題を問答させられる苦しみは、社会人特有と言っていいでしょう。そんな状況を打破するきっかけは何だったのか、その1つは最新ゲーム機本体の映像グラフィック性能が大幅に向上したことが挙げられます。

今でいうところの『PS4』がその代表格と言えます、その前では『X box』も例外ではない。ただ後者の場合、発売された当初はあらゆるメディアがこぞってその技術力の高さを期待されたが、余りに先駆的すぎたモデルに日本ではあまりヒットしたと言えず、鳴かず飛ばずの記録を叩きだしてしまった。発売された当時、筆者も、筆者の友人たちもX boxについてはなんの魅力も感じられないと切り捨てていたほどだった。ただ海外では市場を開拓することに成功し、日本でも細々と活動を続けていたが、前者の本体が登場したことによって映像技術の革新は益々進歩している。

ここで先に紹介した『ドラゴンズドグマオンライン』などを例に出すと、それがよく分かる。何せ二世代前のPS2と比べてもグラフィックはもちろん、リアルな世界観を表現する美麗さはこれまでにないくらい、新しいゲームの時代が到来したと予感させられたものだ。一世代前のPS3からそうだが、日本のゲーム映像の技術は格段に成長した。

コンパクトになったHMD

初めてPS4をその手に取り、ゲームをした時に第一声として飛び出てきたのは、およそ感嘆の言葉しか無かった。映像にしても、グラフィックにしても、何もかもがまるで追体験しているようなオンラインゲーム並みになっていたからだ。これらの技術を基にすればヘッドマウントディスプレイの開発もそう難しいことではない。またサイズにしても頭に装着する程度にまでコンパクト化し、視界全てが仮想現実に囲われるようになっている。

50年、その歴史を掛けて開発されてきただけのことはあると言ってもいいでしょう。当時開発を担当した第一線の人は既に古希となっていてもおかしくはないが、やっときたかと待ち望んだはずだ。ただヘッドマウントディスプレイだけが開発されても、仮想現実を体験できるだけのネットワーク設備が整えられていなければならないのは言うまでもない。仮想現実、現実と相違ない空間を再現し、実際の視界と大差ない映像を再現するというのは、簡単な話ではないからだ。グラフィックの向上もそうだが、その前に下地となる利用環境を整えることが優先的に行わなければならないことだったのかもしれません。

通信ネットワークの大容量化・高速化により様々なゲームが楽しめるようになってきている中で、ヘッドマウントディスプレイがもたらす革新性は、間違いなく業界に大きな影響を及ぼす。呑気にスマホでソシャゲをしている場合ではない。

最初の内は

ただこれだけ大きな出来事なら、もう少し騒がれても良いのではないかと思う人もいるでしょう。基本ゲームや映像業界については最新ニュースとしても取り扱えるネタですが、世間一般となると最初のうちはまだまだ浸透に時間を要すると見られている。その理由として、環境そのものがないという人もいるでしょうが、一番に考えられるのはヘッドマウントディスプレイそのものを購入する値段になる。

若い世代であればあるほど、仮想現 実を体感できると言われたら一度はしてみたいと思うはず。ですが、ヘッドマウントディスプレイを購入するとなったら、最低でも『3~5万円』の値段で購入しなければならない。昨今の高校生はお小遣いが4万円前後貰えると言われているが、それでもお小遣いすべてを使うのと引き換えに買う価値があると最初は思えないはずだ。何せ新技術ほど最初はやはり問題が起きやすいだろうという偏見もあるだろうし、その価値を本当に理解できているかが要点だ。

いつかオンラインゲーム、ネトゲにヘッドマウントディスプレイを身につけて自分が冒険した気になれるような、そんな日がいつか来ると考えたら心が躍る。ですがそうした環境に参入しやすくするためには、やはりバーチャルリアリティの良さをいかにして広げるかが、今後の課題なのかもしれません。

個人的に思い描くのは

ヘッドマウントディスプレイを装着して思い描くネトゲといえば、個人的には『.hack//』シリーズを思い出す。これは架空のオンラインゲームをプレイして、その中で起きる事件を解決していくストーリーになるのだが、その時の主人公たちもやはりヘッドマウントディスプレイを装着しているのだ。いつかはこうしたゲームが登場するのかなぁと思い描いていたが、それもあと数年もすれば現実として形をなすだろう。

ですが登場したての頃は、斬新さも相まって新規参入するためにはかなりの初期投資が必要だと考えられる。そしてその後もいくらかはお金を使わなければならないとするなら、いつでもどこでも金銭的負担は大きくなりそうだ。1つ確実なのは、今現在のオンラインゲームは確実に進化すること。そしてその進化により、ヘッドマウントディスプレイを使った新たな可能性で開かれれば市場拡大は間違い。発達もそうだが、純粋にその凄さを体験すると止められなくなるので機会があれば是非体験して貰いたい。