ラピスラズリ(瑠璃)は、金色のパイライトが星のように散る深い群青の石です。人類が最も古くから珍重してきた石のひとつで、「聖なる石」として五千年にわたり愛されてきました。12月の誕生石です。
基本情報
| 和名/鉱物名 | 瑠璃(るり)。ラズライト(青金石)を主とし、方解石やパイライトが混ざった岩石 |
|---|---|
| 英名 | Lapis Lazuli |
| 色 | 深い群青。金色のパイライト斑、白い方解石の筋が入る |
| モース硬度 | 5〜5.5(水晶より柔らかい) |
| 主な産地 | アフガニスタン(バダフシャン地方)、チリなど |
| 誕生石 | 12月(9月とする資料もあります) |
| 石ことば(伝承) | 聖なる石・真実・幸運 |
| よくある処理・注意 | 染色処理品が多く流通。汗・水・紫外線・超音波洗浄に弱い |
ラピスラズリの意味と言い伝え
ラピスラズリの歴史は古代文明とともにあります。古代エジプトでは「聖なる石」として王の装飾に使われ、ツタンカーメンの黄金マスクの青もラピスラズリです。メソポタミアの遺跡からも、この石の装身具が数多く出土しています。
ヨーロッパでは、ラピスラズリを砕いて作る顔料「ウルトラマリン」が中世からルネサンス期にかけて金にも匹敵する価値を持ち、聖母マリアの衣の青など、最も重要な場面にだけ使われました。フェルメールの絵の青としても知られています。
日本では「瑠璃」の名で仏教の七宝のひとつに数えられ、極楽浄土を彩る宝とされてきました。洋の東西を問わず「特別な青」であり続けたこの石は、「真実」や「幸運」を象徴するとされています。
ブレスレットの選び方
- 青の深さとパイライトのバランス — 濃い群青に金色の斑が程よく散るものが人気です。白い方解石の筋が多いと価格は下がりますが、それも天然の個性です。
- 染色品が多い石 — ラピスラズリは色を濃く見せる染色処理が広く行われています。染色が悪いわけではありませんが、「染色の有無」の表記がある店を選ぶと安心です(処理と模造の基礎知識)。
- 産地表記 — 最高級とされるのはアフガニスタン産。産地の完全な証明は難しいので、表記の丁寧な店を選んでください。
大切に扱うために
ラピスラズリは硬度5〜5.5と、水晶より明らかに柔らかい石です。硬い物とぶつかると傷がつきます。また多孔質のため、汗や水が染みると変質の原因になります。夏場は使用後に乾いた布で拭き、水洗い・超音波洗浄は避けてください。直射日光での保管も退色のもとです。
価格帯別に見るラピスラズリブレスレット
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参考資料
- メトロポリタン美術館 “Ancient Egyptian Amulets”(Stünkel, 2019・エジプトの護符と石材の意味)
- Kunz, The Curious Lore of Precious Stones(1913・エジプトの装身具におけるラピスラズリ)
- デアゴスティーニ「地球の鉱物コレクション」付属解説冊子(所蔵)
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石の「意味」や「言い伝え」は文化的な伝承として紹介しており、科学的な効果・効能は実証されていません。医療・健康・金銭に関わる判断の根拠にはしないでください。鉱物としての性質(硬度・取り扱い方など)は資料に基づく事実として区別して書いています。
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